*乱読事始め*

気の向くままに視覚に入った本・インスピレーションを感じた本の感想を書いてみます。

日本と韓国:朝日新聞社編 なんと発行日は 昭和50年5月30日 こんな時だから 過去に発行された本を読んでおこう。

安倍首相が就任してからというものの、日韓は首脳会談の見込みもなく、

手を変え、品を変えの反日運動(嫌がらせに近いけれど)にもひたすら

耐えてきたが、この問題は本当に1000年まで続くのかと。

本書を読んでみて、改めて絶望的な気持ちになってくる。

 

この本は1975年1月5日から2月15日まで、34回にわたり朝日新聞4面に連載されたシリーズ「日本と韓国」に加筆しまとめたものである。

取材の目的は (以下 本書から一部抜粋)

 

① 当時の日本人が韓国人に対して抱く優越感、差別感からくる

「きらいな国 日本」という世論結果

 

② 当時のパク政権(現在のパク大統領のお父さん)が人権を抑圧し、言論への強い統制を行っていることへの反発。

 

こういった韓国側の対日観や当時の韓国の問題点をできる限り、客観的に鮮明に浮きぼりにして、韓国の大衆、知識人がどのように感じ、どう反応しているのか、日本人にも関心を持ってもらうことであった。

 

と記載があるだけに、当時(1970年代)軍事政権下頃の韓国(言論の自由)様子を知るには(ジャーナリストの視点であるが)良い本である。 

 

1975年は日韓国交正常化から ちょうど10年。

 

当時も依然として 韓国の世論調査では、決まって日本を「嫌いな国」の

上位にランクイン。

(まあ、いまでも「嫌いな国」のNo.1ですが。。。)

 

反日 の姿勢はこの頃からまったくぶれることなく、今現在も続いているが、

1000年も続きそうな「恨」の情念は なるほど、こんな理由があったんだと

思う事実も本書を通して知ることが出来るものの、

 

アサヒルいけない、朝日新聞社編なので、どうしても韓国の都合と当時の自民党に対するる批判がベースにあるので、韓国側のもっともらしい?持論の展開?という懸念は否めない。

 

 

 

本書から少し紹介してみよう。

 

 

反日感情を呼び起こす デモ>

1974年に在韓国日本大使館に乱入、日本国旗を破り、抗議の割腹自殺を試みる物までがあらわれた反日デモ(すごいですね。)とはいったいどんなものだったのか?

当時のデモが急速に盛り上がった経過は以下の通り

「朴大統領夫人の国葬後、大統領官邸「青瓦台」で葬儀委員らに対するねぎらいの夕食会があった。 その席で、歴史学の泰斗が「道義的責任がないとは非礼。昔 ミン妃殺害事件(1895年日本の大陸浪人らが、王宮に乱入、王妃を殺害した)時も日本は謝罪しなかった。」

と発言それが、さっそく新聞に載り、同じ頃 金鐘泌首相(当時)が日本を激しく批判するラジオ演説を行い、「日本はけしからん」がどっと沸いた。

(これも今とまったく変わらず。)

 

「この反日デモは 大学生、知識人、キリスト者を中心とする反体制派は全く参加しなかった。ナンセンスだから。(韓国にも良識のある人々はいる。)八・一五事件を利用した対日圧力つまり北に対する巻き返し戦略にすぎない。」とある韓国新聞人は語り、こんな逸話も教えてくれた。「対日隷属」といつも政府にかみつく連中が、なぜこんな重大時に決起しないか、とかっかした政府首脳がいたそうだ。。。。(政府が先導して反日デモを起こしてる?といいたいのか?)

まだまだ続く。

日本政府の特使、椎名悦三郎自民党副総裁が金浦空港に降り立った74年9月19日の翌日で、韓国の有力新聞に「八・一五事件真相糾明汎国民議会」名の大きな声明文がデカデカ載った。

声明文はまず、

「八・一五事件後の日本は傍若無人であり、韓国民は紺族的憤怒を爆発世せざるを得なかったのだ。」として、「非友好的な日本の態度を糾弾し、日本に覚醒を求める為(???)割腹自殺を図る同朋がいたのだった。」とする。

それから(まだ。。。あるんだ。。。)「しかし、日本はわが民族の正当な要求と国際信義の前に屈服した。(すごいな~)そこでいったん、対日抗議行動を中止することにする。韓日関係の再出発に当って、我々は日本の約束事項が履行されるかどうかを鋭意注視しなければならない。」としている。 (なるほど?)

要するに、対日抗議行動収束の宣言なのだ。 そして その日からデモはピタリと終わる。

この頃から、「反日」は政府主導でコントロールされている政策的反日デモ

政府はこの手法で大衆を結集する。(とあり、実に始末が悪い。)

その後、本書では「反日デモ」=「官製」とみるのは 間違いで、反体制人でさえ、それを指摘する。(まあ、そうでしょうね。)

動員をかけたとはいえ、掛けられた側に強い反日心情があったことは事実なのだ。

 

すべての韓国国民とは言わないが、

大多数の韓国人は「反日」をこころに秘めている。ということなんですね。

 

締めくくりを教訓として、頭の隅に記録しておこう。

 

74年の秋の反日デモの原因は、言葉にすれば「道義的責任はない」「北の脅威はない」の2つだ。

北朝鮮を甘く見すぎていたんですね。。。 だから拉致被害者が出てしまったのではないのでしょうか? 外務省の軽率な発言の責任は重い。)

木村前外相や外務省首脳ですら、あれだけの反発は予想しなかったわけだから、多くのの日本人はなぜあれほど韓国人が怒るのか? 理解に苦しんだ。

(今の状況と全く同じような気がしませんか?)

しかし、「道義的責任はない」が 王妃殺害の苦い記憶を呼び起こし、「北の脅威はない」が朝鮮戦争の悲惨な流血とそのかげで、日本の繁栄を思い出されるのだ。

(嫉妬?って事?)

日本以外の国の人が同じ事を発言してもおそらくこれだけの反発は招かなかったであろう。

(おそらく、そうでしょうね。)

誰かが組織しようと思えば、すく大がかりな反日デモになる。

(そうでうね。 よくわかりました。)

日本に対しては異常にはげしく燃えあがるこの国のナショナリズムなのである。

(記憶にとどめておこう。)

 

ここまで、読んで 「反日」はいわば 韓国リーダーが求心力を一つに束ねるキーワードのように世論で操作されていることが見受けられる。

これでは、「お詫び」の言葉を聞く耳がふさがれているのと同じ事。

 

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一方、当時の民間レベルの交流について記載があるので、読んでみよう。

<つきあい>

落ち着く先はあきらめ

駐在員たちは韓国社会に飛び込み、理解したいと思って 積極的に韓国語を覚え、韓国人と付き合う。が 半年もするとそれがパタリととまる。

なぜか??(今はそんなことは少なくなったと思いますが。)

「どうせ36年がある」という「あきらめ」のほかに「価値観の違い」があると、駐在員たちは言う。

韓国にはまだ大家族主義が根強く生きており、一族の一人だけが裕福に暮らすのは、道徳的にも社会的にも許されないだことだ。(アジア圏の国には多いですね。)

成功者は一族の面倒を見ることが義務付けられている。友人や単なる知人の関係にも同じ権利義務があてはめられる。

「親しくなると、日本から化粧品や電気器具を買ってきてほしいとか、旅費全額もちで日本に招待してほしいとか、さも当然な様子で頼まれる。ことわれば、逆恨みを買うし、応じればエスカレートしてくる。」

(これって、外交戦略 とまったく同じ。そのまま!!!じゃないですか)

さらには、

現地勤務が長くなると、韓国人の部下から甘えられる、ともいう。

「女房の病気の治療代まで請求されるんですよ。」

(絶句。 健康保険は当時なかったのかしら。)

請求書一枚、領収書一枚、駐在員たちはだまされているのではないか?と警戒する。

(そう思うのは至極当然の結果)

その一方で「あきらめていますよ。 余分な出費は国際親善費(太っ腹だな~)だと思ってね。親善料さえ覚悟すれば、日韓はうまくゆきますよ。」と自嘲する。

(なるほど、お金じゃないといいつつも、結局はお金なんですね。)

 

ここまで、読むと 日本人にとって「たかり」とも思えるような主張は、国が変われば

大家族主義-成功者(成功したわけではなく、単なる知人や同僚?上司といった雇用上の関係なんだけど)面倒を見ることが義務づけられる。というお国柄ゆえにしごく当たり前の事となってくる。

人間関係を複雑にしたくない、面倒なことは避けたいとばかりに、赤の他人に面倒をみてくれと要求するような習慣は日本には無いと(このような主張をすることは

人として一段下に見られる意識を植え付けることになる)拒否しなかった事は悔やまれるが、「ここは韓国だ!」と言われれば、郷に入れば郷に従えと 駐在員も要求をのまざるを得ない事になってくる。わけで。。。。

さまざまな視点から 読み進めてみても、 韓国と日本の相互理解は難しい。

 

ここまで読むと、一筋縄ではいかない価値観が大きく異なる 韓国を相手に エリート外務官僚や政治家が振り回される姿は 多いに同情する。

(今回の世界遺産登録の経緯についてもいまだくすぶっていることだし。。。。

常に意表を突く主張に戸惑いを隠せない様子ですからね~)

 

不毛のやりとりはいつまで続くのか、我慢比べに等しいやりとりをいつまで、見続けなくてはならないのか、日本国民として絶望的は気持ちになってしまうのである。

翻って未来を考えると 今のような日本と韓国の関係ゆえに、近年両国がどんな

お付き合いをしてきたのか? 知っておくことは大切なのかもしれない。

これを機に韓国に関する書籍も読もう。

 

残念ながら、本書は絶版となっている模様。

古本街の神保町あたりで探したらあるかも?しれません。

書籍名:日本と韓国

編者:朝日新聞 (編集委員 富森叡児)

発行:朝日新聞社

お値段:580円

発行日:昭和50年5月30日