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*乱読事始め*

気の向くままに視覚に入った本・インスピレーションを感じた本の感想を書いてみます。

たまには美術関連本を楽しみたい。 残酷な王と悲しみの王妃ー中野 京子

大好きです。 中野 京子さん

彼女の美術評論本をこれまで、何冊読んだことでしょうか?

はじめて読んでも、繰り返し読んでも、美術と歴史を楽しめる唯一の評論本。

 

私のような受験勉強レベルの世界史からスタートした凡人は

本書に巡り合う事がなければ、ヨーロッパの美術館に足を運んでも

分厚くて、面白みに欠ける 美術本やガイドブックの知識で

お腹がいっぱいになって、当時の王様や王妃の苦悩や生き様に

目を向けることもなく、「広くて大きな美術館だったね。」と

建物の印象が残るばかりで、猫に小判 な旅人として 終わっていたでしょうね。

 

本書で取り上げているのは、

1)スコットランド女王 メアリー・スチュアート

2)スペイン・ハプスブルグ家 マルガリータ

3)ロシア イワン雷帝

4)ドイツ ゾフィア・ドロテア妃

5)ヘンリー8世妃 アン・ブーリン

 

どなたも甲乙つけがたく、国も時代も個性も、そして人生も運命もそれぞれだが、

絵画を通して王様や王妃の苦しみや悲しみ・・・

生まれ落ちた時から 外交の切り札となり、翻弄されていく人生模様を

中野 京子さんの視点を通して多いに楽しめます。

 

残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)

残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)