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*乱読事始め*

気の向くままに視覚に入った本・インスピレーションを感じた本の感想を書いてみます。

身の上話 - 佐藤正午:ノンストップで読めます。

やん事なき事情により、1月13日から中東(UAE~Egypt)へ旅に出ることになり、旅のお供に選んだ一冊。

「とにかく、小説が読みたい。」 という衝動にかられて

今回はサスペンス仕立ての小説を堪能しました。

 

著作は数年前にNHKの連続ドラマ化をされており、当時は戸田恵理香が

ヒロインを演じております。 NHKのオンディマンドでたぶん?興味のある方は

視聴することができると思います。ちなみに私は残念ながら、ドラマの方は見逃しております。

 

ストーリーは 平凡な地方の書店員だったミチルが 書店の先輩に頼まれて

宝くじを購入したものの、そのまま 不倫相手の見送りのつもりが、東京までついて行ってしまい、うだうだしているうちに、たのまれたお使い宝くじのなかに2億円!当選のくじが出てしまったことから、始まる。

おまけに 宝くじは一枚、余分に購入していたことが発覚。その間違いを利用して ミチルが2億円を独り占めすることを画策することから、物語が進んでいく。すごくリアリティがあり、フィクションなのか?と錯覚を覚えるぐらい。。まあ、事実はもっと泥沼でしょうが。。。

ミチルは頑張って、2億円を独り占めすることを画策するものの、これがまた隙だらけときており、彼女の回りの登場人物のお金をめぐる人間模様が読みどころ。結局 ミチルの2億円をめぐって殺人事件に発展。

第三者たちは都合のよい言い訳をはりめぐらせて、彼女=2億円をなんとか物にしようと躍起になります。

ミチルは間抜けで無知なので、読んでいてすごくストレスが溜まりますが、著者の力量で先へ先へと読み進んでしまいます。

 

この小説は第三者の事情説明から打ち明け話へ変化していくところが読みどころ。思わすラストで、打ち明け話の結末は鮮やかに終了。後味もすっきりする本でした。

旅のお供にはややボリュームがあるかもしれません。

 

身の上話 (光文社文庫)

身の上話 (光文社文庫)