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*乱読事始め*

気の向くままに視覚に入った本・インスピレーションを感じた本の感想を書いてみます。

雨の降る日曜は幸福について考えよう。ーロマンチックな題名?に散りばめられた小市民に贈る幸福アドバイス。

お勧めしたいのは橘 玲氏著作を初めて手にした読者。
というのも、過去の著作と重複する箇所が多いので。初心者向けガイド本的趣きが強い。
題名とお天気の状況が一致したので、読んでみました。

この人の本は思い切り落ち込むイントロから、小出しにその蟻地獄からの脱却の方法を指南してくれる。
イントロは御自身の貧乏体験からサラリーマン生活を通して眺めた引退後の人生設計。
醒めた突き放す様な視点で混乱と社会不安の問題を上げて、皆が豊かな生活を送る為に考えてみようと…誘ってくれる。

part1 幸福の法則、FAQ よくある質問とその回答、part2 正しさの問題 の2章構成。
part1は 著書の 『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』と『得する生活』と
重複する内容。巻末の参考文献で一目瞭然。リソースが同じですからね。

part1の参考文献・出典した書籍でもっとも影響を受けた本として
『監獄の誕生』ミッシェル・フーコをわざわざ取り上げているので、
思い入れがある様です。

私自身は part1とpart2の狭間に隠れたFAQが1番面白かったなー。
最後の質問: あなたの本で人生が変わりました。
このお便りには流石に橘氏も困惑したのでしょうね。
私が言いたいのは、要するにこれだけだ! として、
旧来の価値観が解体し、急速に変わりつつある世界の中で、自分と家族の人生にとって最適なポジションを確保すること。複数の選択肢から自分の人生を選ぶ自由を手放さないこと。
とハッキリ書いている。
これが次の著作に繋がる原動力なんでしょうね。…

part2 正しさの問題
この章では国民が正しいと思い込んでいる、否 思い込まされている問題を
橘氏的視点で検証し考え方の転換について問いかける。
特に『国家に国民を保護する義務は無い』が印象に残っている。
橘氏の意見がややゴリ押しの様に感じるので。
冒頭から???と思わず固まってしまう。
ジャーナリストや市民運動家イラクで人質になったことをきっかけに『自己責任』が話題になった。私は彼らの行動に対して、ごく常識的な感想しか持っていない。危険だと分かっている地域に自らの意思で出掛けた以上、自己責任は当然だ。しかしそれは、見殺しにされても当たり前、というような罪ではない。
これはよくわからない。危険地域に出掛けて、自分の意思と関係なく、拉致・誘拐された人は自己責任。まあこれは理解できるが…見殺しにされても当たり前?という罪? に値すると考えられてしまうのか?

国家の保護は権利の放棄と引き換えになっている。自己責任は自由の原理であり、私たちが国家から自らの権利を守る為の大切な武器である。人は自由に生きる方が幸福だ。そう考えるならば、国家に必要以上の『義務』をおわせてはならない。

ここまで来ると 国家の保護も複数の選択肢から自分の人生を選ぶ自由の一つということなのか?

違和感が残りました。


雨の降る日曜は幸福について考えよう Think Happy Thoughts on Rainy Sundays

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