*乱読事始め*

気の向くままに視覚に入った本・インスピレーションを感じた本の感想を書いてみます。

不動産投資でこう儲けなさい!

はっきり言います。費用対効果が全く望めない本です。
不動産で儲けなさい。と本の題名になっているくせに、結局は証券会社 のおっさんの
付け焼き刃的なアドバイスで終わってる中途半端な本。

以下、釈然としないポイント。

第二章『不動産投資で大きな波に乗る具体的な方法』では

私の専門は、株、債券などの証券投資ですから、この分野から見た不動産投資について分析していくことにしましょう。

と、不動産は専門外、でも証券や債券から見た不動産投資?について分析?

ちょっと逃げ腰だな。思っていると、

ただし、『◯◯区にできる△△というマンションの2LDKがいい。』とか『◯◯町△△丁目の土地が売りに出ていてお買い得』というような、マンションや土地の個別物件については、より詳しい知識を持つ不動産売買の専門の方にお任せします。

?? 

不動産投資で儲ける?んじゃないの?  要は専門外だけど、不動産は儲けの要素がありそうだ。

『不動産』と歌えば、本が一冊出来ると思ったのかな?

百歩譲って、不動産会社やREIT で不動産関連株の話? と思っていたら、案の定

64頁から不動産関連株のチャートが86頁まで続き、なんだか誤魔化されている感じ。

チャートの羅列は必要なのでしょうか? 

思わず頭を抱えたのは94頁 の記述

2014年から2015年にかけて、アベノミクス前進とともに円安、株価は続いて行くものと予測します。そして、円安の恩恵を考えるなら、グローバルな不動産投資も非常にいい時代になります。

ここまではいい。

私は不動産 の専門家ではないので、具体的な物件アドバイスはしませんが、1番いいのは、『自分が引退後に住みたい場所』に不動産を買うことです。ハワイでもシンガポールでもかまいません。

再び、不動産は私の専門外!記述と引退後に住みたい場所でハワイ?

専門外だったら不動産投資の本を書くっておかしくない?

ハワイでもシンガポールでもかまいません。??

富豪ならともかく、ハワイやシンガポールの不動産は普通の日本人では買えません。

例えば、ハワイは物件の管理費が日本より高くて、コンドミニアムを購入した場合、

プールの修繕費やらでいきなり10万円単位の維持費や修繕費が追加請求されます。

それも、たまにしかいかないのに。 州税は高いし、物価もそれほど安くない。

シンガポール 。。。。彼らの上得意は大陸の方々。おまけに今や

シンガポールは世界で1番賃料が高い。従って日本より 不動産価格も高いということなのです。

ということは、こちらも普通の日本人は購入出来ませんわね。

ここまでは来るとこの本を続けて読む気力が萎えました。

というのも、

シンガポール人の友人から数ヶ月前に 不動産投資を考えているの。

六本木近辺で2LDK予算 8,000万で物件を買いたいんだけど。不動産屋さん紹介して…

とメールが来ました。

彼らの方がよっぽど実利に合った情報です〜。

最後に著者の経歴をみました。

大和証券国際部からメリルリンチ、ギターピーボディ。。。

大和証券って、NYで事件を起こした証券会社でしょ。次のメリルリンチは潰れてるし、

ギター?何とかは名前からしてロスチャイルド系列。

最後のキャリアはフランス系投資銀行日本法人ラザード ・ジャパン・アセットマネージメント。。。

完全にロスチャイルド系列。

ロスチャイルドの手先みたいな人なのね。

本書の題名は『不動産投資で儲けようとおもいなさんな!』と、読み替えた方が良いかもしれません。


2014年からが最後のチャンス「不動産投資」でこう儲けなさい!  (青春新書プレイブックス)